独り言

プログラミングの講師をしています。新人研修で扱う技術の解説と個人の技術メモ、技術書の紹介など

【書籍】リーダブルコード

プログラミングの最重要課題の1つは、命名、つまり名前を付けることだと言われています。
プログラミングと言うのは、コンピュータに実現させたい処理の流れを、プログラミング言語を使って書いていくことです。
そのためには、処理の流れ(ロジック、アルゴリズム)を考えることが重要で、プログラミングを学習し始めの頃は、みなそこで躓きます。
しかし、とりあえず動くレベルのプログラムを書くことに慣れてくると、読みやすいプログラムを書くことの重要性に気づきます。
読みやすいプログラムを書くために最も重要だとされているのが、命名、つまり名前の付け方です。

プログラミングでは、データを入れるための「変数」、処理をまとめるための「関数」、データと処理をひとまとめにした扱うための「クラス」、複数のクラスをまとめて格納するための「パッケージ」など、様々な物に名前を付けます。
この時、何も考えず雑に名前を付けてしまうと、自分以外の人間がソースコードを見た時、どんな処理をしているのか非常に分かりにくくなります。
他人でなくプログラムを作った本人ですら、長い時間が経つと自分で書いたプログラムが読めなくなることは普通にあります。

そこで、たとえどんな処理を書いたのか忘れてしまったとしても、ソースコードを読み返すことですぐに内容を理解できることが重要になります。
理解しやすいプログラムを書くためのテクニックは様々ありますが、まず1番に大事になるのが、「変数」や「関数」に分かりやすい名前を付けることです。
リーダブルコードでは、読みやすいソースコードを書くためのテクニックが分かりやすくまとめられていますが、その中でも、名前の付け方、名前の重要性について多くのページが割かれています。
動くプログラムを作れるようになり、分かりやすいプログラムを書く段階に来た時、真っ先おすすめの本として上がるのがリーダーブルコードです。